映画『キリング・フィールズ』

『キック・アス』クロエ・グレース・モレッツ

イントロダクション クロエ・グレース・モレッツ クロエ・グレース・モレッツ、サム・ワーシントン
ハリウッドが世界に誇る新たなスター俳優たちが結集!!

『キック・アス』の強烈なキャラクターから『モールス』の狂気を孕んだ少女役まで、多彩な表情を魅せる若手注目度NO.1女優クロエ・グレース・モレッツ、そして『恋と愛の測り方』『崖っぷちの男』や『タイタンの逆襲』など2012年に主演作の公開が続くサム・ワーシントンを主演に迎えた本作。さらには、「グレイズ・アナトミー」『シャンハイ』など人気・実力ともうなぎ登りのジェフリー・ディーン・モーガン、『ツリー・オブ・ライフ』『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』等の好演が光り、本年度アカデミー賞助演女優賞ノミネートのジェシカ・チャスティンなど、今まさに旬なキャストたちが大集結した!!

マイケル・マン製作、実娘アミ・カナーン・マン監督が超強力タッグ!

監督アミ・カナーン・マンは、『ヒート』『インサイダー』『コラテラル』のマイケル・マン監督の実娘であり、手塩に掛けて育て上げた気鋭の女性監督。父親譲りの才能を活かして、クライム・サスペンス映画の分野で才能が開花。見事に重厚な作品に仕上がった本作は第68回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品された注目作だ。 さらにはアミ・カナーン・マン監督の姉妹である美術のアラン・レオ・マンや、『ブリジット・ジョーンズの日記』『ピアノ・レッスン』など数々のヒット作の撮影を担当してきたスチュアート・ドライバーグなどハイレベルな技術スタッフが作品をより重厚なレベルへと昇華させている。

テキサスに実在する最も危険な“失踪地帯”を描く本格派クライム・サスペンスー。

欲望と犯罪、希望が錯綜する大都市テキサス州テキサスシティの一角、犯罪多発地帯で失踪した一人の少女を救うべく、殺人課の刑事たちが動き出すー。監督と製作陣はこの地域で実際に起こった事件ファイルを60年代から現在まで徹底検証することにより練り込まれた実話ベースの脚本を創りあげた。また、不気味な油田に取り囲まれたテキサスシティの孤立した景観をより視覚的に描く為に“カトリーナ”が直撃した後のニューオリンズで撮影を敢行。印象深い荒廃した土地の再現に成功している。

イントロダクション

有能だった亡き父と同じ殺人課の刑事として日々捜査に明け暮れるマイク(S・ワーシントン)は 血の気が多く、周囲とトラブルを起こしてばかり。 ニューヨークから転属してきたブライアン(J・ディーン・モーガン)は、 そんなマイクの頼れる相棒であり、よき理解者だった。 二人は住宅街で起きた少女の殺人事件を捜査中だったが、手がかりすらつかめていなかった。 しかし新たに少女が犠牲になる事件が次々に発生する。 地道な捜査を続け、有力な容疑者が浮かび上がった矢先、ブライアンが気にかけ面倒を見ていた心に傷を持つ少女、 リトル・アン(クロエ・グレース・モレッツ)が失踪してしまう。 刑事の勘が騒いだブライアンは、アンが事件に巻き込まれたと直感する。 必死にアンの捜査をするブライアンに引っ張られるように、マイクも次第に事件に深く入り込んでいく。 二人は互いにぶつかり合いながらも、アンを助け出すために “キリング・フィールド“と呼ばれ恐れられる“犯罪多発地帯”へと踏み込んでいく・・・。

キャスト&スタッフ
サム・ワーシントン

1998年にシドニーの名門オーストラリア国立演劇学院(NIDA)を卒業。ベルボア・ストリート・シアターを拠点に活動する劇団カンパニーBの公演で、ニール・アームフィールド演出の『Judas Kiss(原題)』に出演した。その後、『ジャスティス』や『グレート・レイド 史上最大の作戦』、『マンイーター』など、小さい役ながら海外作品の経験を積んでいたワーシントンは『007/カジノ・ロワイヤル』のスクリーン・テストに参加し、ダニエル・クレイグとジェームズ・ボンド役を争った。誰もがうらやむ大役を勝ち取ることはできなかったものの、結果的にはその経験が最終リハーサル的な役割を果たし、翌年の躍進を後押しすることとなる。『アバター』のキャスト探しに苦心していたジェームズ・キャメロン監督が、ワーシントンを主演に抜擢したのだ。『アバター』は、世界中で27億4000万ドルという史上最高興行収益を叩き出し、2010年のアカデミー賞では作品賞を含む複数の部門でノミネート。同年のゴールデン・グローブ賞では、ドラマ部門の作品賞と監督賞を受賞。ワーシントンも一躍注目を浴びる存在となる。他にも、『ターミネーター』シリーズの原点を描く、待望の続編『ターミネーター4』では、クリスチャン・ベイルと共演。興行的にも全世界で3億7000万ドルの収益を記録。ルイ・ルテリエ監督の『タイタンの戦い』で主役のペルセウスを演じ、同作は全世界で4億9100万ドルの興行収益を上げた。続編『タイタンの逆襲』(日本公開4月21日)にも引き続き主演している。

クロエ・グレース・モレッツ

芸能界でのキャリアをスタートさせたのはわずか5歳の時。ニューヨーク市でモデル活動を始め、国内の広告やテレビ・コマーシャルに数多く登場。6歳になると、クロエは家族と共にロサンゼルスに移住、そこで演劇の世界に足を踏み入れることとなる。カリフォルニアでの生活が始まるとすぐ、クロエはドラマ「堕ちた弁護士 -ニック・フォーリン-」に出演し、サイモン・ベイカーと共演。初出演でエミリオ・エステヴェス監督の指導を受けるという幸運に恵まれる。間もなく、インディペンデント作品『Heart of the Beholder(原題)』で長編映画デビュー。同年、マイケル・ベイが製作を務めた『悪魔の棲む家』にも主要キャストとして出演し、ライアン・レイノルズと共演した。同作で幅広い感情表現を見事にこなし、批評家からの称賛を受ける。また、マーク・ミラーのコミックを原作としたアクション作品『キック・アス』にも出演。ニコラス・ケイジ演じる父“ビッグ・ダディ”と共に悪と戦う、冷酷で口の悪い11歳の少女 “ヒット・ガール”を演じた。同作は先行上映から絶賛のレビュー記事が寄せられ、クロエはティーン・ヴォーグ誌に“今後最も成功が期待される注目の新人”と評され、日本でも爆発的な人気を獲得した。 その他の出演作には『グレッグのダメ日記』、『モールス』、そしてアカデミー賞11部門ノミネートを果たしたマーティン・スコセッシ監督初の3D作品『ヒューゴの不思議な発明』(日本公開3月1日)にも参加、ベン・キングズレーやエイサ・バターフィールド、サシャ・バロン・コーエンと共演している。

ジェフリー・ディーン・モーガン

モーガンがお茶の間からの人気を確実なものとしたのは、大ヒットドラマ「グレイズ・アナトミー」での複数回にわたる出演だ。彼が演じた心臓病患者のデニー・デュケットは、キャサリン・ハイグル演じるインターンのイジー・スティーヴンスと恋に落ちるのだが、その悲恋を感動的に表現したモーガンの演技に世界中のファンが虜となった。ドラマ出演は他に、「スーパーナチュラル」や、数々の受賞歴を誇るコメディ・シリーズ「Weeds~ママの秘密」がある。映画では、アカデミー賞受賞監督アン・リーによる『ウッドストックがやってくる!』に出演。『ウォッチメン』(ザック・スナイダー監督)では、物語の中核を担う“コメディアン”役で出演し、ベトナム戦争に従軍した元兵士で、“ミニッツメン”と呼ばれるヒーロー集団のメンバーを演じた。 その他の出演作にはレイチェル・ワイズ主演『ブラザー・サンタ』、ジョエル・シルヴァー製作の『ルーザーズ』、ジョン・キューザック演じる主人公の親友という重要な役どころを演じた『シャンハイ』、ヒラリー・スワンクと共演した『ヒラリー・スワンク ストーカー』、『P.S.アイラヴユー』、キルスティン・ダンストとライアン・ゴズリングの『幸せの行方…』などがある。

ジェシカ・チャステイン

北カリフォルニアで生まれ育ったチャステインは、ニューヨーク市のジュリアード学院に進学。在学中に舞台「ロミオとジュリエット」に出演した後、ウィリアムズタウン・シアター・フェスティバルで公演した「桜の園」でミシェル・ウィリアムズと共演し、その演技で絶賛を浴びる。また、オフ・ブロードウェイのプレイライツ・ホライズンズ劇場で「Rodney’s Wife(原題)」に出演し、デヴィッド・ストラザーンとも共演した。チャステインが芸能界でのチャンスをつかんだのは、ジュリアード学院の卒業公演。そこで「ER 緊急救命室」のプロデューサー、ジョン・ウェルズと夢の契約を交わし、同作にゲスト出演を果たす。舞台「サロメ」での彼女の演技は批評家からの大きな注目を集めた。同公演で演出を務めたアカデミー賞受賞女優エステル・パーソンズと、共演のアル・パチーノ直々に、サロメ役をオファーされてのことだった。このコラボレーションがきっかけで「サロメ」の映画化プロジェクトが始動。アル・パチーノ監督で『Wilde Salome(原題)』が製作された。さらに同公演での評価は、ダン・アイアランド監督の『Jolene(原題)』出演へと繋がる。同作で、チャステインはダイナミックな主人公ジョリーン役を演じ、ルパート・フレンド、フランシス・フィッシャー、ダーモット・マローニー、マイケル・ヴァルタンと共演。2008年のシアトル国際映画祭主演女優賞を受賞した。作品は、E・L・ドクトロウの同名小説の映画化で、様々な人々と関わり合っていく若い女性の姿を、10年にわたり描いている。2011年カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作『ツリー・オブ・ライフ』(テレンス・マリック監督)にも出演。チャステインとブラッド・ピット演じる夫婦の息子(ショーン・ペン)の視点から描かれる物語は、“純真さの喪失”を問いかける感動作として話題を呼んだ。他にも、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』(日本公開3月31日)に出演し、見事、アカデミー賞助演女優賞にノミネートを果たしている。

製作:マイケル・マン

監督、プロデューサー、脚本家。1943年2月5日、イリノイ州シカゴ生まれ。シカゴで幼少期を過ごし、ウィスコンシン大学へ進学して英文学の学士号を取得。大学卒業後はロンドン・フィルム・スクールの大学院課程で学び、1967年に修士号を取得。英国滞在中に広告代理店で働きながら、コマーシャルや短編映画、ドキュメンタリー作品において監督としての技術を磨いた。1972年にはロサンゼルスに移住し、テレビ番組の台本執筆を開始。ゴールデンタイムの犯罪ドラマ「刑事スタスキー&ハッチ」や「ポリス・ストーリー/潜入」などを手掛ける。テレビ界における彼の監督デビューは「ジェリコ・マイル/獄中のランナー」。この作品で、全米監督協会賞を受賞、共同脚本としてエミー賞も獲得した。その後、1981年、ジェームズ・カーンを主演に迎えた『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』で長編映画デビュー。その他にも、小説「レッド・ドラゴン」を原作とした『刑事グラハム/凍りついた欲望』(1987年)を監督。シリアル・キラーのハンニバル・レクターという役柄を初めて映画に登場させた。レクターが登場する91年の映画『羊たちの沈黙』はアカデミー賞を受賞し、アンソニー・ホプキンスが演じる同役は大きな話題となった。また製作総指揮を務めた1980年代半ばのドラマシリーズ「特捜刑事マイアミ・バイス」は大ヒットし、MTV世代をターゲットに、当時最先端の流行を取り入れて制作された、スピーディーな刑事ドラマは放送開始直後から大きな社会現象を巻き起こした。出演者たちが身につけたパステルカラーのシャツやアルマーニのスーツは、80年代を象徴するファッションとなった。1992年、マンは、ジェイムズ・フェニモア・クーパーの同名小説を映画化した「モヒカン族の最後」を映画化。ダニエル・デイ=ルイスが主演を務めたこのアクション大作で、マンは共同脚本、監督、製作を一手に担った。そして、脚本と監督を務めた『ヒート』では、ファン待望のアル・パチーノとロバート・デ・ニーロの競演を実現。1999年には共同脚本、監督、製作として『インサイダー』を発表し、アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞(ラッセル・クロウ)、脚色賞にノミネートされた。

監督:アミ・カナーン・マン

インディアナ州で生まれ育ち、南カリフォルニア大学へ進学。ロサンゼルスに移住し、映画・テレビ制作の学部課程プログラムで学ぶ。そして2000年、『NYPD BLUE ~ニューヨーク市警15分署』のエピソード『Tea and Sympathy(原題)』の脚本執筆でデビュー。以来、テレビや映画の脚本家としてキャリアを築く。2001年にインディペンデント作品の『Morning(原題)』で監督デビュー。その後、テレビドラマ「Robbery Homicide Division(原題)」「Friday Night Lights(原題)」の一部エピソードの演出などを担当している。

インタビュー

—この題材について初めて知ったきっかけは何ですか。また、映画にしたいと考えたのはなぜでしょうか。制作にあたってどんな準備をしましたか。

これはもともと、マイケル(製作マイケル・マン)とドン(脚本ドン・フェラローン)が数年温めてきた脚本だった。多くの監督の手に渡り、その中で様々な肉付けがされていったものなの。私がこの物語を世に出したいと思ったのは、脚本に添えられていた調査レポートを見たから。それは新聞記事で、問題のエリアの地図に各遺体発見現場の位置を示し、そのそばに被害者たちの写真を載せてあったわ。映画では、実際にその地図をブライアンのオフィスの壁に再現したんだけど(もちろん、実際の被害者の写真は除いてね)、私が衝撃を受けたのは、犠牲者が60年代後半から現在まで発見され続けているということ。つまり殺人犯は1人じゃない。その場所には、あらゆる時代のあらゆる人間に、犯罪を実行し、犠牲者の遺体を捨てることがもしかしたら自分にも可能だと感じさせる、一種の犯罪への普遍的誘惑があったのだと思う。それでこの物語なら、観客の感覚に真っ向から訴えかけるような興味深い方法で、とても重要な問題提起ができるかもしれないと感じたの。準備という点では、物語のあらゆる側面について可能な限りのリサーチを行わなければならかったわ。ロサンゼルス郡保安官事務所の殺人課の刑事たちにも話を聞いたし、ロサンゼルスの死体安置所にも行った。テキサスシティにも滞在し、ルイジアナ州のアンゴラ刑務所も訪問したの。それからサム、ジェフリー、ジェシカにも、ほぼ同じ体験をしてもらった。クロエ、ジェームズ(ユージン役ジェームズ・ヘバート)、シェリル(ルーシー役シェリル・リー)には薬物中毒者の保護施設に行き、元常習者との対話を通して薬物使用について学んでもらったわ。ジェイソン(ルール役ジェイソン・クラーク)は、テキサスシティで元性犯罪者と接触し、彼らの現実に対して理解を図った。題材となる出来事や物語の舞台は現実のものだから、私も俳優たちも事実を尊重したかったの。そのために、可能な限り理解を深めようと努めたわ。

—特徴あるキャラクターを演出するにあたって、どのようなテクニックを用いましたか。たとえば、ルーシーは観客が同情すべきかどうか迷うような女性ですし、アンは年齢の割にかなり大人びています。どのような工夫を通して、これらを表現したのですか。

それに関しては、素晴らしい洞察力と才能を持ったキャストに恵まれことが幸運だったわ。それぞれのキャラクターの細かなニュアンスまで表現できたのは、すべて彼らのおかげよ。ルーシーに対する私のイメージを言うと、きっとある時点までは将来への希望と期待に満ちた美少女だったんだろう、という感じ。シェリルはその辺りを本当に上手に表現してくれた。私たちがスクリーンで見るのは、現在の女であり母であるルーシーなのに、時折、少女だった時の面影が垣間見えるの。アンは確かに年齢の割に大人びているけど、物事を批判的に見る力に欠けている。クロエは、その部分を本質まで理解して演じてくれたわ。観客は、アンが自分の置かれた境遇の酷さにまったく気づいてないように感じるはずよ。もしそう思えなければ、彼女に強く共感することはできないはず。

—この映画を見た観客にどんなメッセージを伝えたいですか。

私たち誰もがボンヤリしてちゃダメってことね。